過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群(IBS)

消化器内科のこと

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群は、精神的なストレスや自律神経の乱れにより胃腸の不具合をきたす病気です。

ですので、大腸を検査しても腫瘍や炎症などは認めず、異常がないことが特徴です。
症状としては便秘、下痢、腹痛や腹部の膨満感などがありますが、排便をすると改善することが多いです。
検査しても異常が認められないため、周囲の人にはあまり理解してもらえないことが多いのですが、日本人の10%が過敏性腸症候群といわれており、この症状でとても困っている人はかなり多いと思われます。
職業によっては、なかなかトイレに行くとこができない方もおられ、その方とっては切実な問題といえます。
原因がはっきりとわかっておらず、それゆえ、特効薬や予防策もはっきりと示されていません。

ただ、生活習慣の改善や食事療法によりある程度の効果があり、治療薬もあるため、これを内服することで症状が緩和される方が多数おられます。
過敏性腸症候群の診断は、検査で異常が認められないことが多いため、あいまいなところがありますが、まず、大腸カメラなどを行い、別の病気ではないことを確認することが非常に大切です。

検査をせずに内服で様子を見ることは、もし、ポリープやがんであった場合には発見が遅れることとなるので、大腸カメラで異常がないことを確認してから、内服薬でゆっくり経過を見るようにするべきです。
もし、心当たりがあるなら、お気軽にご相談ください。

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