消化器内科

診察室1
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消化器内科

消化器内科は、体に栄養素を吸収するための器官である
食道から大腸までの消化管のほか、肝臓、すい臓などの
さまざまな臓器の病気を検査・治療します。

医師が診察によって必要だと判断したときには、それぞれ精密検査や治療もあります。
症状に応じて、エコー検査や、胃カメラ、大腸カメラ検査といった内視鏡検査など各種検査を行い適切に診断し、最適な治療方針をご提案します。

こんな悩みや症状はありませんか?

  • よくげっぷが出る
  • 嘔吐・吐き気がある
  • 喉につかえる
  • 胸焼けする
  • 胸に痛みがある
  • みぞおちあたりが痛い
  • 下痢・便秘になりやすい
  • 血便がでる
  • 胃もたれがある
  • お腹が痛い
  • 膨満感がある
  • 食欲がわかない

このようなお悩みや症状がある方はご相談下さい。

代表的な疾患

逆流性食道炎

逆流性食道炎とは、食道に胃液や胃で消化途中の食べ物が逆流して胸焼けなどを起こす病気です。
胸やけやゲップ、口の中に酸っぱい水が上がってくる感じがするなどの症状があります。
食道の粘膜は胃酸に弱いため、逆流の時間が長くなると食道に炎症を起こすようになります。

近年の食事の欧米化によって高脂肪食が多くなったため、日本人でも増加傾向にあり、成人の10〜20%がかかっていると推定されています。
中でも中高年、特に高齢者に多くみられます。
診断には内視鏡検査が有用で、食道と胃の境目の粘膜を直接観察することにより、簡単に診断することができます。(逆流性食道炎には内視鏡検査ではわからないタイプのものもあります)

適切な治療をせずに放置すると出血したり、食道の粘膜に変化をきたしたバレット食道をへて、食道がんを発症することがありますので、症状がある方はお気軽にご相談ください。

過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群は、精神的なストレスや自律神経の乱れにより胃腸の不具合をきたす病気です。

ですので、大腸を検査しても腫瘍や炎症などは認めず、異常がないことが特徴です。
症状としては便秘、下痢、腹痛や腹部の膨満感などがありますが、排便をすると改善することが多いです。
検査しても異常が認められないため、周囲の人にはあまり理解してもらえないことが多いのですが、日本人の10%が過敏性腸症候群といわれており、この症状でとても困っている人はかなり多いと思われます。
職業によっては、なかなかトイレに行くとこができない方もおられ、その方とっては切実な問題といえます。
原因がはっきりとわかっておらず、それゆえ、特効薬や予防策もはっきりと示されていません。

ただ、生活習慣の改善や食事療法によりある程度の効果があり、治療薬もあるため、これを内服することで症状が緩和される方が多数おられます。
過敏性腸症候群の診断は、検査で異常が認められないことが多いため、あいまいなところがありますが、まず、大腸カメラなどを行い、別の病気ではないことを確認することが非常に大切です。

検査をせずに内服で様子を見ることは、もし、ポリープやがんであった場合には発見が遅れることとなるので、大腸カメラで異常がないことを確認してから、内服薬でゆっくり経過を見るようにするべきです。
もし、心当たりがあるなら、お気軽にご相談ください。

機能性胃腸障害(FD)

機能性胃腸障害は内視鏡などの検査では異常がないのに、みぞおちの痛みや胃もたれなどの胃を中心とした症状を呈する病気です。

本来、胃はものを食べると伸びてそれを蓄え、消化して送り出しますが、ストレスなどでこれらの機能が悪化することによって症状が引き起こされると考えられています。
本来、胃はものを食べると伸びてそれを蓄え、消化して送り出しますが、ストレスなどでこれらの機能が悪化することによって症状が引き起こされると考えられています。
この病気を持つ方の割合は多く、健診を受診した人では11~17%に、症状があり病院を受診した人では44~53%に機能性胃腸障害が認められるといわれています。
これと似た病気で過敏性腸症候群がありますが、どちらも検査では異常はなく、ストレスなどが原因とされています。

過敏性腸症候群が下部消化管の病気であったのに対して、機能性胃腸障害は上部消化管の病気といえます。
治療としては、生活習慣の改善や食事療法によりある程度の効果がある人もいますが、それ以外に内服薬で症状が緩和されることも多いです。

機能性胃腸障害の症状は非常にあいまいで、ほかの疾患でも見られる症状であるため、機能性胃腸障害と診断する前に、他の疾患でないということを鑑別することがとても大切で、それには内視鏡検査が有用です。もし、機能性胃腸障害を疑うような症状があれば、それの鑑別も含めて検査と治療を提案いたしますので、お気軽にご相談ください。

ピロリ菌感染症

ヘリコバクター・ピロリ菌は胃の粘膜に住み着いている菌で、胃癌、胃・十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎、MALTリンパ腫、特発性血症板減少症などさまざまな病気の原因となっていることがわかっています。

検査方法は胃カメラで行う迅速ウレアーゼ試験のほかに、尿素呼気試験や抗体検査、糞便抗原検査などさまざまありますが、いずれも比較的簡単に行うことができます。
ピロリ菌が陽性であった場合は、内服薬により除菌治療を行うことができます。
胃薬と抗生剤のセットを1週間程度内服することで除菌できることが多く、成功率は70%以上とされています(最近は抗生剤に対する耐性により成功率が低くなっている傾向です)。

日本の胃がん患者さんは非常に多いですが、その99%がピロリ菌によるものとされており、ピロリ菌の検査・治療は非常に重要です。
胃がんが心配、家族にピロリ菌陽性の人がいるなど、ピロリ菌の検査をご希望の方は、その人にあった検査方法や治療を提案いたしますので、ご相談ください。

胃ポリープ、胃癌

胃ポリープは胃の粘膜から発生する腫瘍で、広い意味では「がん」も含まれますが、一般には良性の隆起性病変を指します。
その多くは過形成ポリープ、胃底腺ポリープ、胃腺腫といった良性腫瘍ですが、胃腺腫のように将来的に「がん」を合併するものや経過を見て形態に変化があるものは悪性の可能性もあるため切除することがあります。

胃がんは胃の粘膜から発生する「がん」で、日本のがん罹患数では2位、がん死亡数では3位と、非常に多いがんです。
ピロリ菌の感染や喫煙などが原因といわれています。
治療は可能であれば切除となりますが、胃がんは早期のものであれば内視鏡で切除することが可能です。

ピロリ菌の除菌や定期的な胃カメラでの検診で胃癌は早期発見が可能です。ぜひ、定期的な胃カメラ検査をおすすめします。

大腸ポリープ、大腸癌

大腸ポリープは、大腸にできる「いぼ」の様な隆起性の病変です。
そのほとんどが腺腫というポリープで良性のものですが、徐々に大きくなると「がん」を合併することがあります。
原因としては喫煙や、飲酒、加工肉や赤身肉などの食生活を含めた生活習慣が関与していると考えられています。
また、加齢も一因となり30代前半から増加傾向にあります。

そのほか、遺伝的要素が関与することもわかっています。
大腸ポリープのほとんどは内視鏡での切除が可能です。
大腸がんは大腸粘膜にできた「がん」で、そのほとんどが良性の腺腫から「がん」に変化してできてきます。
大腸がんであっても早期に発見されれば内視鏡でとることができますが、「がん」が広がると外科手術が必要となったり、化学療法が必要となります。

大腸ポリープおよび大腸がんは大腸カメラを行えば早期発見が可能です。
定期的な大腸カメラを行えば、ほとんどの大腸がんは未然に防げるため、ぜひ、検診についてご相談ください。

胆石症

胆石症とは胆道に結石ができる病気です。

その多くは胆のうもしくは胆道にでき、この結石が胆管などに嵌頓すると胆汁の流れが滞り、炎症や腹痛などを引き起こします。
胆石症の人は非常に多く、10人に一人くらいいるといわれています。
診断にはCTや腹部エコー検査が有用です。

治療は、症状があれば外科手術や内視鏡での処置を行うこともありますが、無症状であれば、基本的に経過観察となることが多いです。
その場合には定期的な腹部エコー検査やCTなどを行い、結石に変化がないか確認していきます。

脂肪肝

脂肪肝とは肝臓に脂質のひとつである中性脂肪が蓄積する病気です。

脂肪肝の方は非常に多く、10人に三人が脂肪肝と言われています。
飲酒によるアルコール性脂肪肝と、アルコールを摂取していない非アルコール性脂肪肝があります。
非アルコール性脂肪肝の80%程度の方は特に進行することはありませんが、残りの20%程度の人は肝臓の炎症と線維化が進行し、将来的に肝硬変や肝臓がんを合併することがあります。

この病状が進行する脂肪肝を非アルコール性脂肪肝炎(NASH)といい、将来的に肝硬変になったり、肝臓がんを合併するため、注意して経過観察する必要があります。
治療としては、食事運動療法が基本となりますが、内服薬による治療もあります。
また、経過観察も重要で、それには腹部エコー検査が有用とされています。

非常に多い疾患ですから、ご相談いただけましたら、腹部エコー検査なども含めた必要な検査を提案させていただきます。

消化器内科に関するよくあるご質問

どんな症状の時に受診すれば良いですか?
腹部に生じた痛みの場合、ご相談ください。胃や十二指腸の潰瘍や胆嚢炎、膵炎などさまざまな病気が考えられます。 どのような痛みか、問診を行い、状況に応じて採血、画像診断などで鑑別致します。

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